オーダースーツは、体型にあわせて作るため、抜群のフィット感が得られます。オーダースーツを作るにあたっては、体のさまざまな場所のサイズを測定します。これは、服を脱いだ状態、または下着だけの状態で、サイズの測定をおこなうため、ヌードサイズと呼ばれます。一番最初に測るのは、胸囲(バストサイズ)です。
胸囲には、バストトップとアンダーバストがありますが、男性がオーダースーツを作る場合は、バストトップだけを測定するのが一般的です。胸の乳首のちょうど上を通るようにして、メジャーを伸ばして測定します。このときに、腕をあげたままだと、広背筋が広がってしまい、サイズが正確に測定できなくなるので注意が必要です。肩の力を抜いて、両手を下げた状態で測定します。
ウエストの測定は、オーダースーツのパンツを作るときには、欠かすことができないものです。また、ジャケットがスリムで、体のラインにフィットしたシルエットをもつ場合、ウエストの数値がとても重要になります。スーツを着たときに、ベルトをしなくてもパンツがずり落ちてこないのが理想的なサイズです。ウエストを測定するときに、お腹を引っ込ませると、実際にオーダースーツができあがったときに窮屈に感じることがあるので要注意です。
息を軽く吐きながら測定してもらうとよいでしょう。他にも肩幅や袖丈など、合計10箇所以上の数値を測定します。作る店をかえると、その度に測定し直すことになります。